<IQ低め>バーボン飲み比べ備忘録

start:2021.03.06/last update:2021.04.10

「ひとくちウイスキー」さんで20種類のウイスキーを購入。届いた時こんな感じ。1つずつ丁寧にパラフィルムで密閉されてる。

以前、喫煙者の気持ちを味わいたくてカートリッジ式の電子タバコを買ったけど、1ヶ月ぐらいでやめてそれっきりだった。
バーボンも、何かない限りは今後飲まないと思うんで、味忘れないようにレポ書きながら飲んでいくよ。

■1日目

※盛大にやらかしているので注意(詳しい人は苦笑いしつつどうぞ)

いきなり高級なもの飲んでも味分かんないだろうから、庶民的なのから慣らしてこ。
というわけで、デン! 黒色のやつ(ジャックダニエル ブラック Old No.7)。おつまみはフライビーンズと辛口カルパス。

なんか郷愁を誘う香りがするなぁ。多分、昔嗅いだ焼酎のアレより軽やかな、セクシーな香水みたいなかおり。大人のにおいだぁ。
推しの概念。嗅げるし飲めるって、イメージ香水よりお得ではないですか。

どれどれと口に含むと、ピリピリするような辛みそして苦み。甘みも感じるんだけど、それ以上にすごい独特な味わいがガンガン殴ってくる。これが樽香ってやつなの? 何に近い風味って言えばいいのコレ? おハーブみたいな複雑なかぐわしさ。
わ、わからん…。文字書きの端くれとして非常に悔しいけど、正確に表現できない。グリーンカレー・トムヤムクン・ハーブティーとかの、複雑な味がする香り高いものが苦手な私には、100年ぐらい早いのかもしれない。

とりあえずロックで飲むの無理そうだったので、たまたまあった「それいけ! アンパンマンのぶどうとりんご」で割った。写真撮った後もどんどん割って、飲んでは割り、飲んでは割り、1パック(120ml)使って割ったらすっごく飲みやすくなった。けど、独特な味わいも香りも全然消えなくて、ずっと主張してくる。ぶどうもりんごも私も委縮してしまって、ずっとジャックダニエルにボコボコにされてる感じ。

これはもしかして、一番安いのから始めてしまったせい? ランクが上がるにつれてもっと飲みやすくなるの?
とりあえず、ネットの講評とか見ていこう。よくある「トップはオリエンタルなシダーウッドの香り、ミドルはふくよかでフルーティーなホワイトローズ」みたいなのを見て答え合わせしながら飲むと、また印象が違うはず。えー、どれどれ?
ふむ「ジャックダニエルは実はバーボンではない」…

ブーッ(フライビーンズを吹き出す)

ちょ、待て待て。「正しくはテネシーウイスキーに分類されます」うそだろ承太郎。
びっくりして、ひとくちウイスキーさんのサイトの説明見たら「テネシーウイスキーとしてバーボンとの別格を自称する〜」とのこと。ほんまや。え? じゃあ、推しの概念まだ嗅いでないじゃん。フライング概念、やっちまった。
「バーボンより飲みやすい」「穏やかで優しい口当たり」「独特な匂いがない」とも評されており、「え? これで…飲みやすい…???」って顔になってる。
先行き不安。

■2日目

よーし初バーボンだ!! これが正真正銘の初バーボンだよこんにゃろう。
デン! 黒色のやつ(フォアローゼズ ブラック)。おつまみは辛口カルパスと鶏皮ポン酢。
女性にも飲みやすいって書いてあったし、これならきっと私にピッタリかなーと思って舐めてみると、あのこれ、ジャックダニエルよりかなり強めに殴ってきますね。風味とか辛さがガツーン!! って感じ。バニラとかカラメルとか言われてるけど相変わらずわからん。どっちかというと漢方とか生薬とかあのへんに近い気がする。
女性にも飲みやすい…???(宇宙猫)

う、うーん、早くも戦いについて行けなくなったヤムチャみたいになっとる。これがバーボンか。
いや、でも今日は大丈夫! 今日はね、サイダーを準備してきたんですよ。
めいっぱい割って割って…

ほーらおいしい!! いけるいける。
コーラで割る飲み方も結構メジャーだって聞いたけど、サイダーの方が味がシンプルだからバーボンの邪魔しないかなと思ったんだよね。
これは大正解。30ml:350mlぐらいの比率でも、香ばしさはしっかり感じられるし。

甘い飲み物でこんな薄く割るの邪道って怒られても知らん、「私は」これがいい。
まあ、ロックやストレートで飲むのがかっこいいってイメージは絶対ある。でも、酒を飲むときはね、プライドに邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。
下戸じゃない世界線のゴローさんもそう言ってる。

■3日目

ちょっとランクを上げて飲み比べてみようかな。今夜はブラントン。おつまみはお母さん食堂チーズ&生ハム。
晩酌セット、こんな感じで最適化されてきた。

アレッ!?
なんか、明らかに飲みやすい気がする。
辛味・酸味が控え目で、舌への刺激はマイルドでありながら、香りはより強く感じる。気品があると申しましょうか。価格帯の違いが醸造の手法に関わってきたりするのかなぁ、2倍ぐらい違うし。それとも単なる銘柄の個性?? 分からん、バーボン初心者にはまったく分からん。
とにかく、これならロックでもそんなにハードじゃない!まあ、私はハイボールでやらせてもらいますけどね。
ゥンまぁぁ〜〜いッ!!

そういえば、風味以外でも気付きがある。
「ほろよい白いサワー」を飲むと1缶でフワッフワのポワッポワになる(30分ぐらいで醒める)のが、この比率のハイボールだと、意識ハッキリ+手足ポカポカ+ごく僅かにハイ、って感じ。度数は若干ほろよいが下回ってると思うんだけど、酔い方が違うのは、アルコールの質が違うせいなんだろうか。
あるいは、私の作り方が薄すぎて3度を下回ってる説?
いやいや、そんなハズはないと思うんだけど。えーと原液が40〜50度ぐらいでしょ。30:350で割るでしょ。そしたら、3〜4度ぐらい…だよな?
今はもう酔い醒めてるし、合ってるよね? うーむ

■4日目

今宵はワイルドターキー 8年。おつまみは辛口カルパス、リッチ生ハム。
う〜ん、フォアローゼズよりさらに濃厚で強い感じの味わいがしゅる。これはハチャメチャに割らんと。
前回からスプライト割を試してみてるんだけど、炭酸強めのキリっとした感じが合うかも。そして半分はいつものようにサイダー割り。強さよりもエキゾチックさが強調されて、これはこれでいい。

自分なりの飲み方で楽しめてるし、少しずつ慣れてきたけど、なんだか、まだ手探りな感じがする。
飲んでる時は「そうそう、前回もこんな味わいだったね」って思うけど、翌朝ふと「キミってどんな顔してたっけ?」って考え込んでしまう。まだ味が記憶に刻み込まれてない。完全には認められてないみたいで、それがちょっと悔しい。

あと16本。飲み終わる頃には、もう少し仲良くなれてるといいんだけど。

■5日目

エンシェント・エイジ 8年。切り落とし生ハム。丸大ハムのいっぱい入ってるやつ。
なんだか甘味をすごく感じる、ぶわっと舌の上で花が開く感じのイメージ。
今回は氷を使わずに、かなり濃いめに割ってみる(といっても1:8ぐらいなんだけどw)
おおー、飲める…飲めるぞ! スイスイ飲めて、おいしい。もしかして、ちょっと慣れてきた? または、これが私に合ってるバーボンなのかも。なんとなく嬉しい。

■6日目

ジェントルマン・ジャック。今日も切り落とし生ハム。
お前生ハム食いすぎじゃね? 塩分摂りすぎに対する罪悪感やばいよ。なんか別のものを準備しないとなー。
毎回割る前にロックでひと舐めするんだけど、今回はナッツみたいな香ばしさを嗅ぎ分けることができた。
味の解像度が上がってきた気がする。

ただ、こいつもどうやらバーボンではない(テネシーウイスキー)
そうだよね、冷静に考えたらジャックダニエルの眷属だよね。でもさあ、マジで初心者には分かんないんだって。ニラとスイセンの葉ぐらい、ぱっと見で判断できない。全部、末尾に「B(バーボン)」とか「T(テネシー)」とか「M(モルト)」とか付けてくれんか。ジェントルマンジャックT、ワイルドターキーB、セーラームーンR、みたいな感じで。

■7日目

エライジャクレイグを、チーズ&鱈で。
今日は寒いので氷は入れずに飲むよ。いやー、最初の頃は「う〜ん、苦手かもしれん…これ20本も飲み切れるかな」って不安だったけど、すっかり楽しみになってしまったなぁ。
まあね、やっぱりカルーアミルクの方がライト勢の私には似合ってると思うよ。推しが飲んでなきゃ、バーボンなんて試そうと一生思わなかったもん。この祭りが終わったら、もうそうそう飲むこともないだろうし。
でもさ。そういうちょっとすれ違っただけの出会いも、いいよね。

ところで、これストレートで舐めたら舌が超痛いんですけど。アルコール47%だから? それとも、こういう辛口の味わいのバーボンなのかしら。口の中に残る苦み、ものすごく大人の味がする。
でも割ってみると…あれぇ? 当社比濃い目にしたつもりなのに、爽やかな後味。香りはまろやかだからなのかなぁ? う〜〜ん、奥が深すぎる、バーボン。度数強いからフワフワしてきた。おわる。

■8日目

今日はブレットバーボン with 茶豆。
エライジャクレイグに輪をかけて舌へのアタックがすごい。こ〜れは辛い! 鼻の奥に抜けていくスーンッていうスパイシーな感じが印象的。まあ前回と同じぐらいの濃さでええやろ、と思って油断したら、ガツンと来たわ。
これだけパンチの効いた酒だから、ブレット=銃弾だとばかり思ってたんだけど、作った人の名前を冠してるのね。へえ〜

うーむ、個人的に、なんか茶豆は合ってない気がするな。基本的に枝豆超だいすき人間だから、豆は豆で集中して味わいたい。今のところ、お気に入りはチーズ。バーボンがまろやかになる気がする。あと辛口カルパス、牛肉の味がワイルド感を演出してくれる気がする。
「気がする」ばっかだけど、適当でいいのだ。味の感じ方なんて千差万別。個人の意見であり効能効果を保証するものではない。

■9日目

ファイティングコックと、鶏皮ポン酢と、もやし炒め。
うわこれもキツいな〜〜と思ったら、エッ?? 50度超えてるじゃん。でも、バナナみたいなまったりした香りも感じるんだな。

なんかアレだ。度数高いし、おつまみのボリュームあるからなかなか酒が進まないな。2/3ぐらい飲んだところで、ものすごく眠くなってフワフワしてきて、まともに座ってられなくなり液体のようにだらんとのびてしまった。
う〜ギブギブ。もうねりゅ。

■10日目

突然なんですけど、2月頭に行った健康診断の結果が先日出たんす。
見て、この散々な内容。

今までなんともなかった数値が急に跳ね上がったり、ガクーンと落ちたり。「ALT(GPT)」「nonHDL-C」「HbA1c(N)」「白血球数」「血色素量」「ヘマト」がいきなり基準値外になってて、血液に至っては要精密検査だって。なんか、ショックだー。
ピルの副作用も関係あるのかもしれないけど、そもそも、テレワークで平たいところにずーっと座りっぱ、半年ぐらい何も運動もしてない、今年入ってからちょいちょい宅飲みやってる、んで生ハム常食、調子に乗って間食し放題…って感じで、もうめちゃくちゃなんよ。睡眠時間や食事はまともなんだけど、カバーしきれるわけないよね。知ってた。
そりゃ身体も悪くなるし、1年で5キロ太る。5年前からだと計7.5キロ増えてんだよなぁ(白目)

あ、誤解のないように言うと、BMI上では一応まだ余裕で「普通」の範囲だから!! でも、デニム履いたらむっちむちだし、ちょっと下向いたら二重顎になってしまう衝撃。う〜〜ん。BMIの示す「普通」と現代人の一般的な美意識における「普通」との間にクソデカな乖離を感じるんだよな。
まあ、見た目だけの問題ならまだしも(良くないが)、命にかかわりかねないのはアカンて。

ってなわけで、バーボン祭りも10日目、ようやく折り返し地点ってとこですが、最近飲むペースを落としてます。最初は1回30mlを1日おきで飲んでたのを、最近はよく2回に分けて飲んで、さらに数日あけて次に手をつけてる。あと、ウォーキングと「あすけん」アプリでのカロリー管理も再開した。おいでませ健康生活!! 待ってろよ精密検査!!!
あ、精密検査って献血でもやってくれるんだっけ。今血液が不足してるようだし、セカンドオピニオン的な感じでちょっと行ってこようかな。まあ、市内の感染者数増えてきてるのでもうちょい様子見ながら…

さて、今日はウッドフォードリザーブ。おつまみはチーズ+切り落とし生ハム(いつもの半分)。
はちみつみたいな甘い香りがする! これも飲みやすい系のバーボンだな〜。濃いめに割ってもスッと飲める。

…白状すると、実は今回、ここ↑2行だけ書いたところで猛烈に身体がポッカポカになって眠気に襲われて、またしてもそこらへんに転がって爆睡してしまった。
30mlとはいえ、スッスッスゥ〜ッて感じで飲んだから、急に体内のアルコール濃度が上がったせいなのか。月初明けの金曜夜で、疲れが溜まってたせいも多少あるかも。

ウッドフォードリザーブ、個人的にはブラントンやエンシェント・エイジ8年と比肩して飲みやすかった。
アサヒのサイト見たら「並外れてなめらかな味わい」と来たもんだ! まったく仰る通り。ボトルもシンプルな印字で、柔らかい曲線と平行な直線が描く幅広のフォルムが美しくて、こっくりしたバーボンの色が楽しめるのがいい。きゅんとくるデザイン。万が一、いつかまた1本買い求める機会があるとしたら、これかもしれないなぁ。

(to be continued)